ビジネス情報誌
香港フォーラムに参加して
59年間でいったい何回香港に寄ったのか、始めは1969年の学生時代。それから何年か過ぎ、社会人になり、商社に勤め海外営業に配属され、アジア各国に出張時立ち寄る香港。でも不思議に一度も商売をやらず、中継貿易だから、人口が少ないからと、商売の縁が無かった香港。でも僕の周りには香港人がインドネシアに、シンガポールに、バンコクにといっぱいいました。それほど香港人はアジア、世界で飛び回っていました。
そして食在香港、ショッピング、雑踏、バイタリティー、国際色、植民地雰囲気、香港の魅力はいっぱいですから、大好きな国の一つ、何回も訪問しました。返還後でも毎年展示会だけは訪れていましたが、中国勉強の為のCMMSで研修旅行に行った香港はまた違う目で見えてきました。
3回目の香港フォーラム、今回こそはセミナーを全部受けてみようと考え、出来る限り会場でのいろんな講演を聞きました。
同じ中国人でもやはり年代によってわかりやすい英語、聞き取りにくい英語とあり、意味がわからないところもありましたが、大筋のところはやはり香港の良い点を自分のビジネスと結びつけ、いかに本土での商売が上手くいっているかの発表会でありました。

面白かったのはホープウェル会長の上海に対する対抗意識。現在の香港政府の中国政府寄りの態度に対する不満、香港人の心意気を感じ、中国の中での先進国、香港を強烈に意識しました。彼のもう一つの言葉「中国は一つではありません」、中国には百以上の中国があります、大国です。場所が変われば中国でも違った中国、だから中国にはいろんな中国が存在していることを認識しなさいということでした。
700万の人口、英語が中国語と同じ公用語であるにも関わらず、だんだんと中国語(広東語、北京語)しか話せない人が増え、観光客は本土からが大半で、香港の異国情緒はだんだんと減っています。
全てが中国的になりつつある香港が、更に本土人を受け入れていくと、きっと中国に飲み込まれるでしょう。
植民地的国際色は既にいろあせ、すべてが巨大化された中国的建設群。そしてお決まりのライトアップ、困ったものです。がんばれ香港人!香港が中国を先導しているのです。共産中国にしっかりと根を張り影響力を保持し続けてください。貴方たちは西側諸国の前線にいるのですから、日本も、台湾も香港健在なりをいつも祈っているのです。
言論の自由、自由貿易、自由市場、公平な競争、高学歴、旺盛な起業家精神、確立した法治体制、世界の先端を行く通信技術、インフラ、中国との比類なきビジネス関係、中国国内における外資の40%は香港企業という事実、CEPA条約による特権的な中国市場への輸出入アクセス、中国のオフショア資本立ち上げセンター、全ては貴方たちの長所です。しかも誰でも香港法人になれるのです、会社さえ作れば。。。
それでも躊躇するのは何故でしょう?
でも広東、マカオを取り込んだグレーター 『パールリバー構想』を聞くと、出るべきだと考えますが、本土と比べて家賃を始め、全てが高すぎ、安全のコストとしては魅力にかけます、そして、人人人、けれど、いつ行っても感じるバイタリティー、生命力とエネルギーをいっぱい浴びにまた行き続けます。商人として、旅人として。いまやアジアの金融センター、情報センター、三次産業で成り立つ香港は、確実に国際貿易港としての香港以上に経済力をつけ、いまや完全に中国にビルトインされた将来の中国のあるべき姿、中国本土との関わりが加工貿易から中国市場、中国本土、に対するゲートウェイとなりました。変化し続ける中国、そして先兵香港、香港も一つの中国なのです。期間限定付の将来の中国の姿なのでしょう。
2009年12月15日 辻昇

その他の参加者からヒアリングしたメッセージ
「経営者として、世界から情報・人・モノ・金が集まる場所に身を置く事で感性アップ!」
「香港政府と民間の目的が共に明確で計画的に早く進める素晴らしさを感じる。」
「中国へのビジネス戦略は香港に学ぶ。」



