ビジネス情報誌
8. ワールドリポート
Europe編

[訪問地]ウイーン、スロバキア、フランクフルト、フィレンツエ、コペンハーゲン、ロンドン
(2010年2月9日〜2月23日)
6カ国を駆け足で回りました。目的はフランクフルトメッセでの商談、各工場での商談と仕事ばかりですが、現地市場の同業者訪問も含め、大都市・地方都市とバランスよく訪問できました。商談のほうは公表できませんが、各地の現地情報をお伝えします。

今回、ヨーロッパは雪が多く、フランンクフルトでは毎日雪が降ったりやんだり毎日雪景色見本市会場では、外を歩く人も少なく、会場内と連絡通路だけに人が集まりますが何となくさびしい雰囲気で、不況感を更に強く感じるドイツでした。 (写真 ホテルバイキング)
以前、有名ブランドの陶磁器、クリスタルメーカが集まっていた10号館が、今年からは4号館に移り、各社展示ブースも期間内だけのブース施設なので高級感はなくなり各社とも節約ムードいっぱいの展示会場でした。

フランクフルトメッセに来るようになって20年余り、これだけ世界が小さくなるとそろそろメッセも2-3年に一回来るだけで十分かな?と思うようになってきました。それだけ新製品が少なくなり同じような商品が増え、新興国の勢力が値段を武器に大手流通店向けに輸出、全てが値段の勝負という世界の流れがヨーロッパにも出てきました。個性ある小売店がだんだん少なくなってくるのは時間の問題でしょう。(写真:メッセのブース)
アジアの力、中国の力が、広がってきました。中国・香港・台湾・インドのブースは、数の増え方がスゴイの一言、ここはアジアと思うほど。中国の会社数が圧倒的多数、そして華僑系も入れると、中国人が世界の見本市の三分の一を占める恐るべきアジアパワー。中でも最近急速に増える中国、見本市会場における存在感は年々増えています。(写真 メッセの全景)

そして、アメリカの市場が動き出しています。あちこちの業者から聞こえてきました。メッセを終えて移動したイタリアのフィレンツエ郊外のクリスタル硝子工場でも、アメリカの注文が増えていました。アメリカの回復が本物であることを祈っています。中国からの注文は当然ながら増えています。ただ硝子、クリスタル工場は既に多くのメーカが倒産して、生き残ったところに注文が集中していることは間違いありません。
イタリアの次の訪問地、デンマークのコペンハーゲンへ移動。コペンハーゲンでは翌朝、取引先の部長がホテルに迎えに来てくれ、車で出発。なんとアメリエンボー宮殿の迎賓館を特別に見学できるように手配されていて、天皇陛下ご夫妻がマルグレーテ女王ご夫妻とご昼食されたフローラダニカの間と晩餐会の大広間・控えの間・謁見の間を、王室職員による説明をうけ大感激。ビッグ サプライズ プレセントでした。今日は一日王室メンバーになった気分。仕事を忘れ、夜はワイン6本を4人であけ、人生最良の一日でした。(写真.王宮)
次の日、部長の見送りを受けロンドンへ、翌日、ホテルを出てストークオントレントの取引先に電話すると、雪で交通網がズタズタになっているとのこと。直ぐにスケジュール変更して、いつも泊まるマリオットメイフェアーにチェックイン、一日中、百貨店、有名店めぐり。かつての有名店が閉店していて不況のすごさをマタマタ感じました。元気だったのはやはりユニクロ・H&Mなどお安くお得でトレンドにあったお店、ハロッヅは健在なり、良かった!!でもお客はほとんど外国人の観光客、ここでも観光産業の存在感が大きくなっていました。
反対に日本人相手のお店が閉店、縮小、現地人相手のお店が拡大し続けている日本料理店、日本人相手のお土産店はほとんど閉店してしまい、ロンドン三越も縮小。
各国を短期に移動していくと、やはり先進国の経済の停滞を感じますが、どの国も観光客は冬にも関わらず(デンマークは別ですが)大変多く、観光産業への力の入れ方が違います。各国とも第三次産業が大きく、特に観光産業の裾野は大変広く、観光客の国際化はすごいものです。パリは観光で生きている、外国人1035万人が訪れます。京都は入洛観光外国人はたった95万人、1035対95の差、これが日本の遅れです。
ちなみに東京では277万人、ホンコンでは何と1732万人、都市としては世界1だそうです。数字を見る限り、もっともっと日本は観光に力を入れるべきだと痛切に感じた次第です。旅行をするとやはり旅行客に興味がいきました、やはり人、全ては人間なのです。 (文:辻昇)
|
フランクフルトメッセ国際消費財見本都市 展示品目 ダイニング、リビング、ギフト関連商材 |



